森のようちえん ちいろば日記

Waldkindergarten Chiiroba in Nagano , Saku, おいでなんし、「ちいろば」へ^^ H28.10月より、長野県信州型自然保育、信州やま保育認定制度の「特化型」園として、認定を受けました。 新設ホームページはこちら→http://chiirobayachiho.wixsite.com/home 

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自然に学ぶ、「生きる力」! 

今週はわたにぃです。

すっきりしない日が続きますね。
そうかと思えば、灼熱の真夏日もあり、
天気に色々と振り回されていますが、
これも自然のこと。
雨だろうと、風だろうと、お日様だろうと、
雷が鳴ろうと、雹が降ろうと、
森のようちえんからすれば、
生きた自然の教材というわけです。
そんな中でどう遊ぼうか、
更には、最近の雷や雹といった
時に恐ろしい自然から、
自分の身をどうやって守ったらいいのか?

大人が単に口で伝えるのではなくて、
自然がそんな環境を用意してくれて、
「さあ子ども達よ、一体どうする??」
と問いかけてくれている気がします。
その問いかけには、「ただ避難して、あぁ良かった」
だけではない、深みがあるのです。


今年からちいろばには、初めて3名の年長さんが誕生しています。
年長といえば卒園式。
そのことを思うと、早くも涙が出てきそうです。

ちいろばは縦割り保育、つまり3歳未満児から6歳までの
子どもが同じフィールドで同じ時間を過ごしているわけですが、
年長ともなれば、その発達は著しいので、
年長だけでできる特別な自然体験、「年長プログラム」
を今年から月に1~2回のペースで実施しています。
狙いは色々ありますが、主なものとしては
年長児が自分たちだけでその特別な
時間を過ごす事で、自分自身の発達を確認すること、
他には、「年長だけ」という特別さが、年長が年長であることの
自覚を促し、それを見ている年中児以下が、
自分たちが年長になることへのあこがれや期待感を高める、
といったようなものです。

この日は、「自然の中を冒険して、面白いものを見つけよう!
もしかしたら、キツネさんの巣に出逢えたら、大冒険になるよ!」
といって、年長3名を誘い、いざ出発!
大人2人、子ども3人のパーティー。

鬱蒼とした森の中。天候は雨。
林道ではなくて、藪をこきながら、
しかも急斜面の道なき道を逞しく歩いて行く年長児。
1年前であれば、きっと入り口で二の足を踏むか、
座り込んでしまっていたろうなと、思いながら、
今目の前で、確かに斜面を足の裏でつかみながら
あがっていく逞しいその姿を見たとき、
私は本当に感動しました。

IMG_21471.jpg

しかも、自然の色々なものに発見の喜びを
感じながらです。
何より、発見できる目をもっていることが、
素晴らしい。
大人の目の届かない発見を繰り返すんです。
葉っぱの裏に隠れたグミの実を、「あったあった!」
といっては取っては食べ、取っては食べ。
ハルゼミの抜け殻や、ミリ単位のキノコまで、
「わーあった!!」という子どもの喜びがこもった
声のスポットライトを当てられる。

IMG_214811.jpg


これもそうだ。
一年前までは、大人が先に発見していたのにね。
今やもうかなわん。
たくさん目を使ってきたからだね。
ある年長児が、

「私はちいろばに来る時、目によく見える
ビー玉をいれてくるの」



といった言葉は、一生私の心に残るでしょう。

道は年長児に問いかけながら、ずんずん進んでいく。
(雷が予想できたので、ある程度私が
方向性だけは示して、避難場所からそう離れないように、
暗に誘導する)
そうしたら、なんとありました!
たぶん、キツネの巣??? いや野ウサギ???
家主不在だったので、どなたが住んでいるかはわからなかったけれど、
だからこそ、色々な想像を巡らせるんですね。
貴重な体験、出逢いです。

IMG_21511.jpg

大人も、この場所は知らなかったから、
子どもと一緒に大きな歓声をあげて、まるで子どもみたい(^^ゞ
穴の中には、ちゃんと木の葉が敷かれていました。
また逢いに来るよ、といって、昼食場所を探しに
また探検に出かける。

昼食時。

IMG_21591.jpg


お弁当を空けると、遠くでかすかに
雷の鳴る音が聞こえる。
凍り付く大人と年長児。
「ここはまだ晴れているから、
もう少し様子を見よう」
といって、ご飯を食べる。
すると、また「ゴゴゴゴゴ・・・・・」

「わたにぃ、次鳴ったら、逃げよう!」

お、危機意識!大したものだ。

「そうだね、雲を見てみようか。」
(まだ雷は遠そうだけど。。。)
「う~ん、雨が一滴でも降ってきたら、
いよいよ逃げようか」

すると、2,3分で、一滴ポツっときた。

「わたにぃ!」

「来たね、よし逃げよう」

といって、必死にお弁当箱、シートを片づけ始める。
その早いこと早いこと・・・
その瞬間、さっきより少し大きな音で
「ゴゴゴゴゴ・・・・・」
すると、恐怖に泣き始めるある年長児。
わたにぃの足にしがみついて「怖いよ~~~」という。

「ちょっと待って!相手は雷だよ! こういう時は
泣くより前に、まずやることがある!
どうしたら生きられるか考えないと!!」

と、まさに緊急事態!

もう一人の大人が、
「そうだ、泣くのは逃げてからにしよう!」

「うん!」

といって、涙を拭った年長児。

「さあ、一番近い、避難場所はどこだ??」

と問うと、
皆口をそろえて、

「車だ!!」

といったその瞬間、
みんなで一目散に山林の道なき道を駆け下りていく。
その時の子ども達の様は、
いつものノンノンとしている姿ではなくて、
鹿のような、野性味あふれる逃げっぷりをみせる。

麓にある車にたどり着くまで、わずか10分。
本当はもっとかかると思っていたけれど、
逃げる本能というか、そうしたものが
一挙に爆発した感じでしたね。
10分して、雨がザーーーっと降ってきました。
雷はまだ遠く、車に乗り込んだ子ども達の表情には
安堵の表情と、どこか「やってやったぞ!」という
達成感の表情が見受けられて、
とても逞しかった。

園舎に、年中児以下の子といたひとっちが、
「年長さんが帰ってきた時の、顔付が全然違って
びっくりした!」と一声。

そうして、この日の年長プログラムは
雷での中断で幕を閉じました。
1時間半ほどのプログラムでしたが、
その間には色々な経験と学びがあって、
本当に素晴らしい時間だったと思います。
何より、雷を考えるという事。
有事には、少なくとも今自分は何をするか?
ということを皆で考えて、
今回の雷に対して、
悠長にお弁当を食べ続けるでもなく、
その場で恐怖に泣き続けるでもなく、
「今より安全な場所を思いつき、そこへとにかく逃げる!」
ということを本場で体感したことは、
子ども達にとって大きな財産になっていくのだと思います。
口で言うだけでは、人間どうしても甘く受け取りますよね。

でも、本来の「生きる力」は、
こうした直接体験から育まれていくもので、
これは早く体験すればするほど、
しっかりと身についていくものだと思います。
自然は偉大で、「生きる力」のための環境を、
ず~~っと昔から、人間に示してくれていたのです。
それは、今も変わることない事実としてあって、
僕らはやはり、今自然から学ぶことを
大切にしていかなければならないと、
このちいろばっ子達を見ながら改めて思いました。

さあ、あと一月もすれば
夏休み。
ちいろばは、雨が降ろうと、雷が鳴ろうと、
熱い!!!!!!!!!!!!!

わたにぃ


P.S 今年もはやりの、ちいろば場所!も熱い!!!

IMG_21631.jpg

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