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森のようちえん ちいろば日記

Waldkindergarten Chiiroba in Nagano , Saku, おいでなんし、「ちいろば」へ^^ H28.10月より、長野県信州型自然保育、信州やま保育認定制度の「特化型」園として、認定を受けました。 新設ホームページはこちら→http://chiirobayachiho.wixsite.com/home 

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大事件!!! 命の輝き。 

「誕生」のブログを前回アップしてから数日後。

ちょうど先週の水曜日の真夜中でしたか、
突然、子ヤギ(通称:ナナちゃん)の大きな悲鳴が聞こえ、
ひとっちが外へ飛び出す。
僕(わたにぃ)も「めがね、めがね」とやりながら、
寝ぼけ眼で外へ出ると、ひとっちは
血だらけのナナちゃんを抱えていたのでした。
どうやら獣に襲われたようで、
親ヤギのちこは、気が気でない位に鳴きまくっていた。
真夜中の12:00.
さすがに、眠気は去り、今何ができるのかを考え始める。

傷口らしきところを消毒し、手拭いで止血する。
どうも、出血は多い、とみると、
動物病院に急患受付はないかどうかネットで調べる。
震えるナナちゃんを横目に、僕も手が震える・・・
何とか、救いは無いものか!???と必死で検索する。
急患受付しているところはあるようだが、1件目、2件目と
電話に出ない。
3件目にようやく繋がり、
みて下さると言うので、ひとっちに動転するちこを任せ、
「なんとかもってくれよ」と必死の形相で、
病院に駆け込む。
到着が、12:40分ごろ。
さすがに時間が立ち過ぎたと思う。
先生の所見では、何とも言えないが
とにかく「重傷」らしい。
3か所の傷口の消毒、縫合と、抗生物質を注射してもらい、
ナナちゃんを連れ帰ったのがもう1:30過ぎであった。
首が左に曲がったようになっていて、
どうやら立てないらしい。
苦しそうに鳴くナナちゃんに、
自分達の不甲斐無さと無力感を覚える。
眠れぬ夜であった。

翌日も、まさしく瀕死状態といった様子で、
生まれて間もないこの命に、
生気が戻ることを、ちいろばの子ども達と共に真剣に祈る。

更に翌日、声には張りが出、さらに食欲もあることから
峠は越えたのかなと僕らに思わせた。
専門の獣医さんに診てもらい、
「まだ可能性はある!」と言われたときに、
少しほっとしたが、寝たきりで震えるナナちゃんに、
まだまだ気が気でない想いがした。
犯人は、どうやらキツネだそうだ。

それから1日、2日、3日・・・と
首が左90度に曲がったまま、寝たきりの状態が続く。
夜な夜な、足をばたつかせ
小屋の中で鳴くナナちゃんの声を聞きながら、
僕らは浅い眠りに就く。
とにかく心配なのだ。
母乳を自力で飲めないため、一日4,5回、
ひとっちと僕とで、母ヤギの乳しぼりをし、
介助しながら飲ませる日々。
果たして立てるようになるのか、
いや、生涯寝たきりになってしまうのか、
そんな不安を覚える中で、ナナはいつも足をバタバタさせ、
「立ちたいんだ!!」という意志を示してくれていた。
その生の叫びとも言える動きに、
逆に僕らが励まされるような気がしていた。

ほとんど、諦めかけていたその時、
それは、昨日の朝のことであった。

なんと、ナナちゃんが立った!!
介助しながら、立たせ手を離すと、
震えながらも足で自分の体を支えるナナちゃんがいる。
そして、一歩踏み出して再び倒れたのだった。
この瞬間に、何とも言えない感動が
僕らの心を満たした。
不随のまま生きていくのだろうなと
思っていた矢先のこと、
ナナちゃんは、自力で一歩踏み出したのだ。
この時の想い、生涯忘れないだろう。
まさに、「生きる意志」そのものであった。

その夕方には、一歩どころか、何十歩も歩く。
そして今日にいたっては、震えもなくなり、
よたよただが、倒れずにしっかりと歩くナナちゃん
を目の当たりにしたのだ。
首はまだ左90度に曲がっている。
痛かろう、苦しかろう。
それでも「立ちたい!歩きたい!!」という
ナナちゃんの強い意志が、
ひしひしと伝わってくる。
涙なしには、語れませんよ。
あ~生きるって、こういう事なのだ。
もがいた末に、自力で立ち歩くのだ。
生まれてまだ、3週間という幼い命。
幼いけど、確かな命。強い命。
この小さな命が、
大きな命の輝きを、僕らに示してくれたのだ。
こんなことってあるだろうか。

ほんとよかった。生きていてくれて、
ほんとうに、良かった。。。
無力な僕らを許して下さい。。。
ごめんなさいね。

ありがとうだよ、ナナちゃん。
ありがとう。

ちいろば
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Comment

Name - ゆりこ  

Title - 良かった!

良かったです!ハラハラしながら読みました。
小さな体、でも大きな命と大きな力ですね。
ちょうどテレビで、複数のライオンに襲われ瀕死状態のバッファローが、立ち上がるのを観たところでした。
生きる力は素晴らしいです。

寝ずの看病、通院、お疲れさまでした。
素晴らしい記事をありがとうございます。

ナナちゃんの回復を祈ってます。
2013.06.04 Tue 23:07
Edit | Reply |  

Name - >ゆりこ様  

Title - >ゆりこ様

コメント遅くなり、申し訳ありませんでした。結局再び元気に走り回ることなく、天国へ旅立っていきました。でも、意味ある生と死を僕らに示してくれたことに、心から感謝をしております。本当に大変でしたけれど、素晴らしい3週間でしたよ。コメント、どうもありがとうございました。 ちいろば
2013.08.03 Sat 19:51
Edit | Reply |  

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